「新しいことに挑戦する人」を、FORK全体で応援していく。

この20周年という節目に、次の中長期経営を見すえた
「新4カ年計画 FORK VISION 21th~24th(※以下FV24)」が始まります。
その方針と内容について教えてください。

佐藤
まず、FV24の全体方針は「“イキイキ”働く『人』を増やす。」がテーマです。FORKが提供する技術やクオリティの高いサービスは、これまでもお客様から安定した評価をいただいていること、そのなかでもFORKで働く「人」に対する評価が突出して高いことはこれまでもお話ししてきました。そんな当社の強みである「人」が、より定着できる組織を作ることで、強みの安定化を図ることがこの方針の大きな目的です。
大沼
「イキイキ」という響きだけ聞いて「ニコニコ楽しく働きましょう」みたいには捉えてほしくない、というのが僕たち3人の共通した想いです。単に長く働いてもらえばいい、ということとは違う。
塩川
「新しいことに挑戦する楽しさ」を感じられる環境を目指す、というのが近いかもしれないですね。一時期ブラック企業が問題になり、世の中の風潮として過剰労働を防ぐ流れが生まれた。そのラインを遵守することは大切ですし、FORKもルールは守っていくけれども、与えられた仕事をこなすだけになってしまうと環境に埋没してしまう懸念がある。
大沼
仕事を「やらされている感」が生まれたり、惰性に流されたりする瞬間って誰にでもあります。そこで会社が成長の機会を提供することで、やりがいを持って働いてもらいたい、というのが狙いですよね。
佐藤
まさに。「“イキイキ”働く」ことで、定着の「質」を上げていきたい。それを具現化するための取り組みを来期から実行しますが、核となるのは4つです。1つ目は「新サービス・新規事業への挑戦」。というのも、FORKはこの20年間、受託事業が業務の中心でした。その一方、毎年一定数の社員が「受託ではなく自社サービスの仕事を経験したい」と転職をしている現状があります。
大沼
お客様の予定変更など、自分たちではコントロールできない事象とも柔軟に連携を図らなければいけない、というのが受託の特性です。それを「縛られる」と感じてしまうことで「自社サービスっていいな」という発想に向かいがちな傾向がある。本来、受託には業種の垣根を越え、様々な仕事の魅力に触れられる面白さがあるのですが。
佐藤
もちろん自社サービスをしない、と決めているのでもなく、これまでも「会社が応援するから、アイデアがあればどんどん出して」と声をかけているのですが、なかなか手が上がりません。そこで会社側がもっと積極的に動いて、本気であることを見せようと。具体的には事業コンテストやアイデアソンのような形で「こういう技術を使ったサービスを作りたい」とテーマを提示し、アイデアと参加希望者を募ろうと考えています。ユニットを越えたチーム編成も大歓迎、事業化できそうな内容であれば会社がサポートしてローンチまで持って行くつもりです。
塩川
受託は、これまでのパターンを踏襲して仕事を回していくことを求められやすい。業務の安定という面ではメリットがあるものの、新しい挑戦がしづらいという側面は否めません。つまり、求められることだけに対応していては、時代遅れになる懸念を生むわけです。何の制約もない新規事業で「こういうこともやってみたかった」という想いをぜひ形にしてほしいですよね。
大沼
これを機に、受託で依頼されること以外の技術を試してみるのもいいと思うんです。とはいえ、社員たちは技術的な素養は持っているものの、「新しい技術を身につけても、依頼が来ないと発揮する場がないし……」と思ってしまっているところもあります。そこは会社がしっかり社員を後押しし、サポートをしていきたい。
佐藤
新規事業の子会社化であるとか、この試みが将来的にFORKの事業の柱に育ってくれると嬉しいですよね。そこから事業化のノウハウを蓄積したり、同時に次世代の経営者を育てたりする場にもなるのでは、と期待しています。
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